旋律、水の如し

旋律、水の如し

土木も旋律も滑らかに流水させるべし!

品質管理とは?

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どうも!

土木施工管理技士の樋口竜です!

 

今回は施工管理項目の
『品質管理』について
説明をしていきたいと思います。
品質管理は材料の『性能』『効能』『特性』を理解したうえで、それを正しく使用し、材料本来の役割はきちんと果たすために必要な管理項目となっています。
そして出来形管理にもありましたが、発注者側が定める
品質管理基準値
を満足させることが目標です。
またより良い品質の確保を目標とする為、各社の規定によってより厳密に品質を管理することも少なくありません。

 

目次

 

 

1.品質管理に必要なこと

品質管理(ヒンカン君)が発注者に求められたことは
『この〇〇を使用して構造物を作ってほしい』との事でした。
ヒンカン君がまず考えることは

材料の品質を確保させるための最善です。


(例え)
活きのいい魚を買うのに近所のスーパーに行けばよいのですが、少し離れた老舗には脂ののったいい魚が売っております。
『あの老舗の魚はそんじょそこらでは買えないいい代物なんだよな…、よし!』ヒンカン君は閃きました。
ヒンカン君は冷凍保存付きの車両をレンタルし、またお店の道のりの最短ルートを事前に把握し、なおかつお金を先払いして一刻も早く自分の手元に来るよう計画し、実行しました。
こうして無事ヒンカン君は、老舗の魚屋さんの鮮魚をゲットしました。

………

このように品質管理には、品質を管理する際のアイディアが求められます。
土木の材料と言っても生ものなので、時間が経つごとに劣化していきますから、
材料のコンディションが施工のいいタイミングに持っていけるか。
これがとても重要になってくるのです。

 

2.材料の詳細確認から品質管理試験

さて、品質管理には他にも重要なことがあります。
それは
『材料はどこのだれがどのように作っており、その材料の品質を確保するのに必要な基準は明示してあるか。』
ちょっと長いですが…。
ものを作る際に、どこのだれが作ってるのかもわからず、品質を確保するのに何を当てにしていいかわからないのは不安ですよね。
どこのだれがどのように…ここは個人名まで知ることはなくとも、どの会社がどこの場所でどういう製造方法か、までは知っておくポイントです。
品質を確保するのに必要な基準の明示 これについては

 

(例え)
ヒンカン君は老舗のお魚をゲットしましたが、はてさてどのくらいの温度で保てばよいのか、どのくらいの時間で味が落ちるのか、わかりませんでした。
泡を食ったヒンカン君ですが、魚屋のオヤジさんが仕様書をつけていました。そこには
『5~10℃の間に保ってくんな!しかし凍らすんじゃねーぞ!せいぜい2時間が限度だ、気をつけて帰んな!骨まで食えよ!』
ヒンカン君は、事前に確認しなかったことを悔やみつつ、オヤジさんの愛を感じました。

………

 

このように材料がどのようにすれば品質が保てるかの基準を知る事も重要になります。
そして品質管理試験ですが、このように品質を確保するために奔放するも必ずしも完ぺきではないのが人間ですから、正常な品質であるか確認するため試験を行います。
品質管理試験出来形管理と品質管理がバランスよくいったかが非常に重要になりますのでこの2項目はよりよく調整しましょう。

 

3.品質管理による影響

いい仕事をしようとしたヒンカン君はあちこちに相談を持ち掛けました。
ヒンカン君「今度こういうものを作るんだけどいいアイディアないかなあ?」
コウカン君(工程管理)「ここの工場から持ってきた方が早く到着するからここの工場使おう!」
アンカンちゃん(安全管理)「作業するスペースはここまであればいいんじゃないかしら?」
ゲンカン君(原価管理)「色々見積もりを取ってみた結果、この工場の方がよさそうだ。」
カンカンちゃん(環境管理)「雨や寒さに弱いからその時は中止してね!」
デキカン君「みんな協力的だなあ…。」
ヒンカン君「相談しあった方がよりよくバランスが取れるよね!」

このようにいろんな管理項目と十分相談しあってよりよい品質確保を目指すのが重要です。

 

まとめ

品質管理とは
『性能』『効能』『特性』を知る事が重要です。
またその管理においては
品質を管理する際のアイディアで、そこで必要なのは品質を確保する基準になります。
品質管理を行う際、
出来形、工程、安全、原価、環境の項目は十分に考慮し、最善を尽くすことがもっとも重要となります。