旋律、水の如し

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土木も旋律も滑らかに流水させるべし!

工程管理とは?

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こんにちは、土木施工管理技士の樋口竜です。

 
今回は工程管理について説明をしたいと思います。

工程管理とは、工事を進める際に

『予定通りに進んでいるか、また不測の事態の場合に対処できるか。』

を管理する項目となっています。

また工程管理は原価管理と非常に密接な関係にあります。

工程管理がおろそかになっていると施工日数がどんどん伸びていき原価が大きくかかってくるのです。

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工程管理において重要な点は

『逆算』

『同時進行』

『予見』

です。

 

目次

 

 

1.工程管理における逆算とは

工程を管理また運営するにあたって必要なのは先に納期を決めてしまうことです。

納期を決めてそれまでの工程が無理なく安全に施工できる日数を計算します。

納期を決めず施工日数を足していくと比較的小規模な工事はいいのですが、原価への負担がどんどん増していき、最悪赤字となってしまいます。

よって工程管理に必要なのは納期からの足し算よりも納期からの引き算の方が有効です。

 

2.工程管理における同時進行とは

効率的また円滑に工程の計画を立てるためには、1つの作業のほかにできることも考えなくてはいけません。

基本的に工事は1人で行う作業よりも複数人で行う工事の方が多いため1つの作業を次の作業につなげると言う手順が繰り返されます。

ここで注意したいのは1つの作業に集中するあまり、他の作業に目がいかないことです。

他の作業も同時に進めることが出来るにも関わらず、それを見誤ると工程上のロスが出てくることもあります。

そこで施工を俯瞰的に見て同時に進行させるものの見方をしなくてはいけません。

 

3.工程管理における予見とは

工程を計画する際に必要なのは先を見る力です。ここでは予見と呼んでいます。

どの仕事にも共通して言えますが、工事現場にもイレギュラーなことが突如として起こります。

こうなると、不測の事態をどれだけの心構えをもっているかで、次に起こす行動が決まってきます。

ですので施工を滞りなく進めるには、予定外の事が起こってもいい様に常に最悪を想定しなくてはなりません。

当日の人員の欠勤やその他工程を変更せざるをえない外的要因が起こったときのことなど常に想定して備える必要があります。

 

また工事の工種によって工程の管理が容易なものと、困難なものがあります。

こういう場合も、最悪を想定して困難なものから手を付けてそのあと調整していく事が工程管理の予見としても必要です。

 

まとめ

工程管理においては

逆算

同時進行

予見

が必要だという事を説明いたしました。

しかしあまりに事を構えすぎていても行動が鈍りがちになるので、筆者は以下のキーワードを肝に銘じています。

ネガティブに計画しポジティブに行動する。

最悪を常に考え、常に行動を成功させる。

 

 

 

最後に…

工程管理には変更や失敗はつきものなので、めげず諦めずに前進していきましょう!